【必須知識】鮮度を保つコーヒー豆の保存方法

こんにちは!
個人でコーヒー豆を売っているアキです
今回は「鮮度を保つコーヒー豆の保存方法」についてお話しします
早速ですが

コーヒー豆を買ったけど、保存方法について考えていなかった
どうやって保存するのがベスト?
コーヒー豆は正しく保存しないと鮮度が落ちるどころか、使い物にならなくなります

つまり、コーヒー豆を売っていきたい人にとってが必須知識ですね
せっかく買ったコーヒー豆を台無しにしないためにも、以下の内容について学びましょう
- 生豆・焙煎後の豆の鮮度を保つポイント
- コーヒー豆の保存方法でよくある質問
読み終わることには、お客さんから「美味しい」と言ってもらえる鮮度抜群なコーヒー豆の保存方法がわかります
せっかく販売するなら「美味しかった」と満足してもらえるものにしたいですよね
私も実践する具体的な内容で解説するので、ぜひ最後までご覧ください!
生豆(焙煎前の豆)の鮮度を保つ3つのポイント
焙煎前のコーヒー豆を「生豆(きまめ)」と呼びます
生豆が焙煎後のコーヒー豆と違い、長期保存に向いています
保管方法を徹底すれば、3〜10年も保存できると言われています
ただし、間違った保管方法をしていると、劣化や風味を落ちる原因に…

豆本来の味わいを損なってしまうのです
この章では、生豆の鮮度を保つために3つのポイントから保存方法をお伝えします
- ポイント1:容器は「通気性の良い麻袋」
- ポイント2:保管場所は「涼しく暗い場所」
- ポイント3:保存期間は「3〜10年以内」
ポイント1:容器は「通気性の良い麻袋」
通気性の良い袋や容器に保管しましょう
そこでオススメなのが「麻袋」です
麻袋は通気性が良いため、湿気が溜まりにくく、カビの原因を抑えられます

生豆も生きているから、湿気が多いとカビちゃうんだよ
ただし、湿気を恐れるあまり外で保管や乾燥剤の使用はNGです
極端に乾燥すると劣化や風味を落とす原因になるからです

それなら結局どこで保存するのがベストなの?
保管場所については、次の見出しで解説します
ポイント2:保管場所は「涼しく暗い場所」
涼しく暗い場所で保存をしましょう
理由は、高温多湿や直射日光を避けたいからです
高温多湿はカビの、直射日光は豆の劣化の原因になるからです
豆本来の風味や味わいが損なわれ、お客様に届く頃には美味しくないなんてことも十分あり得ます
おすすめの保管場所は、冷蔵庫や直射日光の当たらない場所です

ただし、冷蔵庫で保存すると取り出した際に、外との寒暖差で水滴が豆の表面につくことがあります
すぐに焙煎するなら問題はありませんが、一定時間置くと湿り気が原因でカビが湧く可能性も…
取り出したすぐに使うのも鮮度を保つ上で重要です
ポイント3:保存期間は「3〜10年以内」
保存期間は驚異の「3〜10年」です
ただし、これはポイント1・2で紹介した方法のもと、徹底した保存環境で保管した場合に限ります
基本的には、新鮮な状態を味わうなら早めに使い切ることがベストです
焙煎したコーヒー豆の鮮度を保つ3つのポイント
焙煎したコーヒー豆は、クラフト紙袋に入れて密閉容器などで保存するのがベストです

密閉容器に直接豆を入れて保存したらダメなの?

ダメではないですが、酸化や直射日光により鮮度が落ちる可能性があります
では、詳しくみていきましょう!
ポイント1:酸素に触れにくくする
焙煎した豆の味や風味を落とす主な原因は「酸化」です
焙煎したコーヒー豆の油分と空気中の酸素が結合することで、酸化が進みます
酸化を防ぐには「空気に触れさせない」「触れる時間を減らす」しかありません
例えば
- 密封・真空パックを活用
- 冷蔵庫・冷凍庫で保存
- そもそも使う分だけ焙煎する(無保存)
酸素と触れさせないなら、密封・真空パックに入れて保存しましょう
酸素と触れないため、確実に酸化や劣化を抑えられます
ただし、少し使って密封・真空処理をしての繰り返しは大変…
そんな人におすすめなのが冷蔵庫・冷凍庫に保存する方法です
冷蔵庫なら大抵の自宅にもあり、気軽に保存できるでしょう
また、冷凍庫については保存期間と鮮度の関係について実験を行っています
詳しくは「実験済み!冷凍保存なら3週間は味が落ちかった」で解説しています
ポイント2:直射日光や紫外線を避ける
直射日光や紫外線を避けて保存しましょう
豆に含まれる油分が光や紫外線に反応して酸化するからです
酸化が進むと、香りや風味が落ちる原因になります
ポイント3:高温・多湿を避ける
高温・多湿を避けて保存することも重要です
豆の温度が上がると、豆の油分が揮発して酸化します
湿気を含みすぎるとカビが発生して豆本来が商品になりません
実験済み!冷凍保存なら3週間は味が落ちなかった
焙煎後のコーヒー豆は、冷凍保存なら3週間は味が落ちませんでした!
以前、副業自家焙煎士mkさんのブログで「コーヒー豆は冷凍保存一択!!」という記事をう読みました
そこで、私も焙煎後のコーヒー豆を以下の条件で保存検証してみました
- 2種類のコーヒー豆を使用し、焙煎条件は統一
- 挽く前後(コーヒー豆そのもの、細粒したもの)の2パターンで検証
- 期間は1ヶ月(約4.5週間)
- ジップロックに入れて冷凍保存(※他の食材の影響をなくすため)
実際の保存風景は、こちらです

↑写真用にジップロックから出して並べてみました(少しだけ見栄をはらせてください)
生活感丸出しなのはご愛嬌ということでw
検証結果は、以下の通りでした

ただし、完全に主観なので根拠はありません
いつか酸味計などを使って、きちんと数値で評価できればと思います
豆の種類 | 期間 | 酸味 (5点中) | 苦味 (5点中) | 匂い (5点中) | 風味 (5点中) | 合計 (20点中) |
---|---|---|---|---|---|---|
A豆(挽く前) | 1週目 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 |
2週目 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 | |
3週目 | 5 | 4 | 5 | 4 | 18 | |
4週目 | 5 | 4 | 4 | 4 | 17 | |
A豆(挽いた後) | 1週目 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 |
2週目 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 | |
3週目 | 5 | 5 | 4 | 3 | 17 | |
4週目 | 5 | 4 | 4 | 3 | 16 | |
B豆(挽く前) | 1週目 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 |
2週目 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 | |
3週目 | 5 | 5 | 4 | 4 | 18 | |
4週目 | 5 | 4 | 4 | 4 | 17 | |
B豆(挽いた後) | 1週目 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 |
2週目 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 | |
3週目 | 5 | 5 | 4 | 3 | 17 | |
4週目 | 4 | 4 | 4 | 3 | 15 |
Aは酸味が強い豆で、Bは酸味と苦味のバランスが取れた豆です
冷凍保存すると比較的酸味は保たれますが、苦味が落ちるイメージでした

苦味にキレがなくなる感じで、良い意味で言うと丸みが出る感じです
また、ジップロックに入れておいたため、冷凍焼けみたいな匂いや風味はありませんでした
しかし、今後本格的に保存する人は、保存専用の小型冷蔵庫を購入しても良いかもです
コーヒー豆の保存方法でよくある4つの質問
コーヒー豆の保存方法についてよくある質問は、以下の4つです
- 質問1:焙煎後、何日以内に飲む方がいいですか?
- 質問2:コーヒー豆は焙煎前と焙煎後で保存方法は異なりますか?
- 質問3:どのような容器や袋で保存すればよいですか?
- 質問4:生豆を長期間保存する場合の注意点は何ですか?
質問1:焙煎後、何日以内に飲む方がいいですか?
一般的には、2〜10日がベストと言われています

焙煎直後の方が新鮮で美味しいんじゃないの?

もちろん焙煎直後も美味しいです
しかし、2〜3日置くと焙煎豆のガスが程よく抜けて、味が安定します
10日以内にすべて飲みきれないなら、密封・冷凍保存で味の鮮度が保たれます
質問2:コーヒー豆は焙煎前と焙煎後で保存方法は異なりますか?
焙煎前は通気性の良い袋で冷暗所に保存しましょう
一方の焙煎後は、酸化を防ぐため密閉容器で湿気や光を避けて保存すると良いでしょう!
質問3:どのような容器や袋で保存すればよいですか?
生豆は麻袋や紙袋など通気性の良い袋、焙煎後は密閉容器や密封できる保存袋が適しています
質問4:生豆を長期間保存する場合の注意点は何ですか?
生豆の長期保存では湿気や高温、直射日光を避けて風通しの良い冷暗所に置きましょう

時々混ぜることで空気を通すのも鮮度維持い効果的と言われています
まとめ:正しい保存方法で鮮度抜群のコーヒーを!
以上、コーヒー豆の鮮度を保つ保存方法について解説しました
コーヒー豆は正しく保存することで長期保存できます

生豆については、最長で3〜10年も保存できるのは驚きでしたね
焙煎前後の保存方法は、以下の通りでした
- 通気性の良い麻袋で高温・多湿、直射日光を避けて保存
- 密封・真空パックで高温・多湿、直射日光を避けて保存
- 冷蔵・冷凍庫にて保存もアリ!
ちょっとした工夫で鮮度を保ち、豆本来の味を損なうこともありません
お客さんの元に届いた時がベストのコーヒー豆にできるよう、この記事を参考にしていただけると嬉しいです
では、次回の記事で会えるのを楽しみにしています